寝ても覚めても

加藤和樹さんをひっそり応援中

【感想】Brand New Musical Concert 2019

※ほぼ和樹さんのことしか書いてません。お気をつけください。



「Brand New Musical Concert 2019」
■8月10日(土)17:00~
■8月11日(日)13:00~、17:30~(全3回公演)


人生初のミュージカルコンサート*1鑑賞。
お目当てはもちろん、推しの加藤和樹さん。


和樹さんもミュコンに出演されるのはこれが初めて。
もう、出演してくださって(出してくださって?)本当にありがとうございますという気持ち。
この日をずっと、夢見てたんです。


というわけでセットリストどーん。
驚いたのですが、ミュコンって公演前にセトリ公開しちゃうんですね。今回に関してはネタバレOK派だったので、入り口前で一喜一憂したりしておりました。


10日

11日

田代万里生さんのご出演は11日のみ。しょぼん。
和樹さんとの組み合わせがとにかく癒しでしかなかったし、歌もトークも相性良かったので今後絶対共演してほしいと思った。



そして本命の和樹さんですが、まず、歌が上手くなっておられて感動いたしました。想像以上には浮いていなかった。持ち歌が少ないというハンデ(?)の中でもすごく綺麗に歌っておられたし、「失敗させたくない」という気持ちもあったのかな、とにかく原曲の良さを壊さないような歌唱で好印象でした。


ただ、周りの方々があまりにも上手すぎた。



「僕こそ音楽」
歌ってくれたことに意義がある。
本役で賞まで受賞した、中川晃教さんの前での披露はかなりの緊張だったと思います。(ご本人も「恐れ多い」と仰ってました)
しかしもっと我が物顔で歌ってくれたら…と願わずにはいられませんでした。
和樹さんは、演じたことのある役だとその曲に込められた意味や思いが分かっているから非常に良い感情の込め方をされるのですが、やったことない役になると途端に歌が棒っぽくなってしまうのがやや惜しいなと感じるんですよね…。(さすがに棒ってことはないけど、他の言葉が思いつかない)
でもやはりこの曲を和樹さんで聞けたことに意義があったと思います。


「プロポーズ/夜空を飛ぶ」
ミュージカル「タイタニック」より、機関士バレット&通信士ブライドのデュエット。
和樹さんも出演されていた作品ではありますが、役が違うためこの曲を和樹さんで聴いたのは初めて。
10日と11日昼は藤岡バレットと和樹ブライド、夜は和樹バレットに藤岡ブライドでした…!
歌い方、上口くんに寄せてるな〜って感じるところもあり。和樹さんは当初ブライドを演じたかったみたいなので、思い入れも強いのかもしれません。ただその歌唱が何だか引っ張られてるような感じがして、私個人としては和樹バレット版の方が好きでした。(主観的すぎる感想)
でもブライド版では「座っていいよ」「届いた」のセリフが聞こえてくるような動作もついてたんだよね……こういうとこ〜〜!!好き~~!!ってなった。
あと歌の入りが本編と違うのに絶対間違えないところ、さすがでした。


「本当の俺じゃない」
とっても良かった!!!!!!
やっぱりティボルトの素質がありすぎる。と思う。
色々なことを思い出しながら歌に浸りました。
本当に、ここまでこの人を追っかけてきて良かったなぁ…とつい涙ぐんでしまい。
今の和樹さんでこの曲を聴けてよかった。
和樹さんは本当に素晴らしいんだよ。


「ジャーニーホーム」
ミュージカル「ボンベイドリームス」の楽曲。これは浦井健治さん演じるスラム街出身の青年アカーシュが、念願だった映画スターへの道のりを駆け上がっていく中で、一時は後ろめたさすら感じていたスラムの故郷をあることがきっかけで思い焦がれるようになり時には立ち止まって初心に帰ることの大切さ等々を訴えているナンバーです(一息)(伝わる?)
和樹さんのジャーニーホームは爽やかで、なんだか名古屋の街並みが浮かんでくるようでした(?) そして相変わらずインド節がお上手!
雰囲気は柔らかいのですが歌声が硬めなので若干のちぐはぐ感があったように感じましたが、堂々とした力強い歌唱で聞きごたえがありました。
ただ聞いてて疲れてしまうことがままあるので、それがなくなればいいな…とは思う。
夕焼け色の照明に心くすぐられました。


「炎の中へ」
まさかこの曲を、田代万里生さんとのデュエットで聞けるなんて!!まりおさんがリクエストし、掛け合ってくださったそうです。圧倒的感謝…!
もう、こういうヒーローソングのようなものがバチバチに似合うと思うんだよ和樹さんは!!未だに少年漫画の主人公みたいって思ってるから和樹さんのこと!
ここから冒険が始まるようなワクワク感、そしてリーダーとしての威厳、のようなものまでバシっと伝わってきました。
和樹さんもすっごく楽しそうに歌ってらして、こちらまで嬉しくなりました。和樹パーシーまだですか。


「ただ一つの未来」「君の夢の中で」「偉大なる生命創造の歴史が始まる」
忙しい人のためのミュージカル「フランケンシュタイン
二人の出会い→別れ→再誕 までがギュッと凝縮されてました(笑)
それにしてもも〜アンリ〜〜〜アンリだったね〜〜〜。圧巻。
それから雷がゴロっと落ちたような照明に鳥肌が立ちました。雰囲気ありすぎた。
「君の夢の中で」という曲は、アンリによるビクターへの告白ソングであり、遺曲(?)でもあり、他にもかなりのヤバ要素を多分に秘めた曲なのですが、それに加えて和樹さんの表情、表現がヤバヤバのヤバで本当にすばらsミュージカル「フランケンシュタイン」2020年1月再演ですぜひ見てください!



曲ごとの感想おわり。
「怪人と探偵」の楽曲も初披露されましたが、今の時点では特に何の思い入れもないので感想は割愛します。



総括というか、全体通して感じたこと。
歌が上手い人は芝居歌も、やろうと思えば上手いんだろうなと。それを選択しないだけであって。田代万里生さんのスリルミー(僕の眼鏡)とかめちゃくちゃ良かったし。
和樹さんはどちらかというと、本編中と同じ動きや歌い方をして、そのエモさでオタクを殴ってくるタイプではないかなと感じました。だからオタク受けはすごくすると思う。
でも、その作品を知らない人でも楽しめる歌唱っていうのは、やっぱり他の出演者の方々のような歌唱法なのかなぁって。だから和樹さんはコンサートよりもお芝居でこそ真価を発揮できる役者なのかなぁって。和樹さんのこと好きだし、これが正当な評価かと問われたら口ごもってしまうけれど。
和樹さんはすごくミュージカル向きの役者さんなんだと思う。かといってコンサートにも向いているかというと、どうなんだろうと思ったりする。
でも私は、今後もどんどんミュージカルコンサートに出演して欲しいと思ってます。
なんか、出れば出るほど、「あれ、コンサートの和樹さんもいけるじゃん」って手のひらクルーッしそう気がするんだよね未来の私。
だって今までがそうだったから。実績があるから。ファンだから期待せずにはいられないんです。
とか言って多大な期待を寄せてはいるけれど、過度に重圧かけるファンにはなりたくないというジレンマ。時すでに遅しかもしれない。どうやって伝えよう。
とにかく、今後ももしグランドミュージカルで活躍されるのだとしたら、歌で圧倒してくれる和樹さんであって欲しいのです。そうしたら俗世に思い残すことは何もないんです。そういうことなんです。
そしてまた、コンサート会場に遊びに来られることを願うばかりであります。



ファンだからこそ見えるもの、ファンだからこそ見えなくなってしまうもの。
どちらもあって当然だし、無理に見えないものまで見ようとはしなくていいんだよね。
でもそれを理解した上で、好きに語るという行動を、私は大切にしていきたいな。
おわり。

*1:グリブラコンサート除く